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感染症:インフルエンザワクチンの現状と展望

Nature Medicine 25, 2 doi: 10.1038/s41591-018-0340-z

抗ウイルス薬やワクチンはインフルエンザが経済や医療に負わせる負担を軽減してきたが、インフルエンザの流行は多大な損害をもたらし続けている。過去10年にわたるインフルエンザウイルスの研究を通じて、この状況を改善するための方策が練られてきた。解決のカギは、基礎研究と臨床研究によって積み重ねられた知見から見いだされた。現在、ウイルスサーベイランスによって、研究者たちはインフルエンザウイルスの流行動態を監視し、またパブリックデータベース上にウイルスの塩基配列を蓄積することで、ワクチンの候補ウイルスのより良い選択や、薬剤耐性ウイルスの早期検出ができるようになった。本総説では、インフルエンザワクチンの現状を概説し、次世代ワクチン開発に向けた取り組みを紹介する。加えて、最適なインフルエンザウイルスワクチン開発のためのプランを提示する。

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