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退役軍人省の業務を民営化するという大問題

Nature Medicine 24, 8 doi: 10.1038/s41591-018-0148-x

2018年6月、米国のトランプ大統領は、退役軍人のための医療システムの一部を民営化して、従来の非効率性を改善するための法案を成立させた。これは、国防総省に次ぐ規模を有する退役軍人省(VA)の民営化を進めようとする数年がかりの取り組みの最新の成果だが、実はVAは退役軍人に提供する医療や福利厚生に関わるだけでなく、生物医学研究という重要な機能も担っている。その歴史は長く、大きな成果を上げており、特に大規模コホートによる健康転帰の研究がよく知られている。VA傘下の研究に関わっている科学者たちは、「民営化」がどういう形で進むにしてもプロジェクトの内容や予算、プロジェクトで得られたデータの扱い方などに、これまでなかったような大きな変更がされないことを祈っているのだが。

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