Review Article

がん:効果的な治療のために必要な腫瘍免疫微小環境(TIME)の解明

Nature Medicine 24, 5 doi: 10.1038/s41591-018-0014-x

免疫療法の臨床的な成功は驚嘆すべきものだが、不満足な点もまだ多数含まれている。免疫療法による介入は、さまざまな腫瘍タイプの多数の患者で顕著な臨床効果を発揮してきた。しかし実際には、それを上回る数の患者で同様の治療が臨床的にごくわずかな成果しか上げていなかったり、あるいは全く無益だったりしている。腫瘍微小環境の免疫的状況の複雑性や多様性、治療応答への影響などの解明は、技術の進展に伴って大きく進行した。腫瘍のイニシエーションや応答性、また治療に影響を及ぼすさまざまな免疫微小環境サブクラスを特定することが可能になってきており、患者の腫瘍内の腫瘍免疫微小環境(TIME)について、その患者固有のクラスやサブクラスを解析することで、免疫療法に対する応答性の予測や奏功を誘導する手法が向上し、新たな治療標的も明らかになるだろうと期待されている。

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