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新しい抗うつ剤は免疫系を標的とする?

Nature Medicine 23, 9 doi: 10.1038/nm0917-1009

梅毒による精神障害をマラリア感染による発熱で治療するマラリア療法は画期的なもので、かなりの成果が見られ、考案者は1927年にノーベル賞を受賞しているが、なぜこのような効果があるのかは、明らかになっていなかった。しかし最近になって、免疫系と精神疾患との関係が次第に注目されるようになり、マラリア療法の効果も抗炎症性タンパク質の産生によって説明できるのではないかと考えられるようになってきた。7月に報告された、重症うつ病の患者113人の血液サンプルを調べた研究からは、過剰発現している90個の遺伝子の多くが免…

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