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メタゲノミクスと感染症診断

Nature Medicine 23, 6 doi: 10.1038/nm0617-645

微生物学の世界では10年ほど前から用いられようになり、微生物を単離・培養するという研究者にとっての難題を省いてくれたメタゲノミクスの手法を、感染症の診断にも使おうという試みが始まっている。そのきっかけとなったのはデータベースの急速な充実と解析手法の目覚ましい進歩である。この手法を使えばサンプル中のほぼ全てのDNAの塩基配列が明らかになるので、病気の原因である菌を取りこぼす心配がなくなり、治療が難航することが多い複数種の菌による感染症の原因解明も容易になりそうだ。

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