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がん:TBC1D16の潜在性転写産物のエピジェネティックな活性化はEGFRを標的とすることで黒色腫のプログレッションを促進する

Nature Medicine 21, 7 doi: 10.1038/nm.3863

がん関連死の大多数の原因は転移である。そして、黒色腫はよく見られる腫瘍の中で転移可能性が非常に高いものの1つである。今回我々は、原発巣がん細胞と転移巣細胞の間でDNAメチル化レベルで起こる変化の解析により、エピジェネティックな変化の播種過程への関わりについて調べた。Rab GTPアーゼ活性化タンパク質TBC1D16の潜在性転写産物(TBC1D16-47 kDa、以下TBC1D16-47KDとする)を再活性化させる低メチル化事象が、転移カスケードの特徴であることが分かった。TBC1D16のこの短縮型アイソフォームは、in vitroおよびin vivoの両方で黒色腫の増殖と転移を増大させる。免疫沈降と質量分析を組み合わせて、RAB5CがTBC1D16の新しい標的であることが明らかになり、また、RAB5Cが黒色腫細胞でEGFRを調節することが分かった。また、TBC1D16-47KDのエピジェネティックな再活性化は、黒色腫での臨床的転帰の不良と関連しているが、一方でBRAFおよびMEK阻害剤に対する感受性を上昇させることも明らかになった。

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