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自然免疫をドーパミンと電気鍼療法で調節する

Nature Medicine 20, 3 doi: 10.1038/nm.3501

神経回路は炎症メディエーターを検知して免疫系へシグナルを送り返すことで免疫応答を調整できる。敗血症のマウスモデルでは電気鍼療法によって免疫応答を調整可能なことが新たに明らかになった。電気鍼療法は神経回路を刺激してドーパミンを放出させる。inflammatory reflex(免疫臓器への神経伝達物質の放出による免疫細胞抑制)と呼ばれる反応系に似たこの仕組みは、交感神経性でも副交感神経性でもない。この結果から、ドーパミンアゴニストによる敗血症治療法が開発される可能性が出てきた。

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