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移植:レシピエントの非造血系抗原提示細胞は
致死的な急性移植片対宿主病を誘導する
のに十分である

Nature Medicine 18, 1 doi: 10.1038/nm.2597

同種異系ペプチドが移植片対宿主病(GVHD)を誘導する際の提示経路は明らかになっていない。我々は、主要組織適合複合体(MHC)クラスII分子内のプロセシングを受けたレシピエント由来ペプチドの提示を空間的および時間的に定量できるマウス骨髄移植系を開発した。ドナーの抗原提示細胞(APC)はMHCクラスIIを介して致死的な急性GVHDを誘導できるが、レシピエントのAPCはこれに関して100-1000倍強力であった。骨髄を破壊する放射線照射を行った後、T細胞の活性化と記憶T細胞への分化はリンパ器官で同種抗原には依存せずに起こった。意外にも、リンパ器官内のレシピエントの造血系由来プロフェッショナルAPCは限られたGVHD誘導能しか示さず、また樹状細胞は必要ではなかった。これとは対照的に、標的臓器内の非造血系レシピエントAPCは全般的なGVHDによる死を誘導し、また消化管内で同種反応性が著しく高いドナーT細胞の増殖と炎症性サイトカイン生成を促進した。これらのデータは、現在の考え方に疑問を投じ、急性で致死性の実験的GVHDはレシピエントの非造血系APCによって誘導可能であることを示唆している。

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