Editorial

適応外処方が的外れになると

Nature Medicine 17, 6 doi: 10.1038/nm0611-633

適応外処方がまた物議をかもしている。血友病患者の出血治療薬として認可されたrFVIIa(NovoSeven)を、血友病以外の止血薬として使った場合に血栓性有害事象のリスクが高まることが報告されたのだ。医薬品の適応外処方は、臨床治療の選択肢を増やすこともあるが、このように患者に危険をもたらす可能性もある。慎重な監視と臨床における有効性の検証を行うことが安全性を高め、既存薬を新しい適応症に使う場合の効果の保証につながると考えられる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度