Brief Communication

自己免疫疾患:ヒトの自己免疫疾患での1型ヘルパーT様Foxp3+制御性T細胞の同定

Nature Medicine 17, 6 doi: 10.1038/nm.2389

CD4+CD25highCD127low/−Foxp3(forkhead box p3)+
制御性T細胞(Treg細胞)には機能的可塑性がある。今回我々は、治療を受けていない再発寛解型多発性硬化症患者では、1型ヘルパーT(TH1)様インターフェロンγ(IFN-γ)分泌Foxp3+ T細胞の頻度が、対照となる健常者に比べて高いことを報告する。IFN-βを投与した患者では、IFN-γ+Foxp3+ T細胞の頻度は、対照群健常者と同程度になる。in vitroでは、健常者由来のヒトTreg細胞は、インターロイキン12 の存在下で培養するとTH1様の表現型を獲得する。TH1様Treg細胞はin vitroでの抑制活性が低下していて、この低下はIFN-γ特異的抗体またはIL-12の除去によって部分的に回復可能である。

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