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肥満:マウスのインターロイキン18の欠損は過食、肥満およびインスリン抵抗性を惹起する

Nature Medicine 12, 6 doi: 10.1038/nm1415

本論文では、IL-18またはIL-18受容体を欠損するノックアウトマウスおよびIL-18結合タンパク質発現遺伝子を導入したマウスは、過食、肥満およびインスリン抵抗性を示すことを報告する。Il18-/-マウスの肥満は、食餌摂取量の増大による脂肪組織の蓄積が原因だった。Il18-/-マウスは、インスリン抵抗性および高血糖と合致して、高インスリン血症も発症した。インスリン抵抗性は、食餌摂取の増大により誘発された肥満に起因する二次的なものであり、筋肉および脂肪組織と同様に肝臓でも認められた。Il18-/-マウスの肝臓におけるインスリン抵抗性の原因となる分子機序には、Il18-/-マウスの肝臓でSTAT3のリン酸化が抑制された結果、糖新生に関連する遺伝子の発現が亢進されることが関係していた。組換えIL-18(rIL-18)の脳内投与は、食餌摂取を抑制した。さらに、rIL-18はIl18-/-マウスのSTAT3リン酸化を活性化し、高血糖を改善させた。これら知見は、エネルギー摂取およびインシュリン感受性の恒常性におけるIL-18の新たな役割を示している。

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