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DNAワクチン:in vivoでの抗原発現監視から考案された迅速で有効なDNAワクチン接種戦略

Nature Medicine 11, 8 doi: 10.1038/nm1264

DNAワクチン接種による免疫誘導は時間のかかるプロセスだと一般に考えられている。今回、皮膚へのDNA送達により一過性のきわめて高いパルス状の抗原発現が起こることを示す。我々はこの知見をもとに、迅速で有効な新しい皮内DNAワクチン接種法を開発した。短い間隔で皮内DNA送達を行うことにより、皮下の定着腫瘍を拒絶するのに十分な強さの強いT細胞応答が12日以内に生じる。さらに、このワクチン接種戦略により、接種開始から2週間以内にA型インフルエンザ感染を防御する体液性免疫が生じる。新たに開発されたこのワクチン戦略の強力さと迅速性は、可能な限り短時間で免疫をつけたい状況で役立つものと考えられる。

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