Technical Report

生物発光を使ってマウス神経膠腫モデルで細胞増殖を画像化し、腫瘍維持の必要条件を分析する

Nature Medicine 10, 11 doi: 10.1038/nm1120

生物発光を使った画像化技術はすでに、in vivoで移植された腫瘍の形成を観察し、腫瘍の進行や治療への反応に際して細胞数を測定するのに使われている。実効性のある癌治療戦略を開発し最適化するには、機構的な治療介入によって起こる生体反応過程を詳しく、また特異的に評価することが欠かせないと考えられる。今回我々は、生物発光画像化技術を使って、遺伝子操作によって作出した、組織学的に異なるところのない神経膠腫モデルの細胞周期をin vivoで追跡観察した。こうした血小板由来増殖因子(PDGF)で誘導される稀突起神経膠腫では、低分子阻害因子を使ってPDGF受容体かmTORかのどちらかを阻害することにより、G1期での細胞周期停止が起こる。

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