Research press release

月の衝突クレーターに見られる外部から来た鉱物

Nature Geoscience

Foreign minerals in Moon’s impact craters

月にある多くの衝突クレーターの中心に見られる珍しい鉱物は、衝突した物体自身からもたらされたという報告がオンライン版に掲載される。これらの鉱物は、これまでは衝突により月の表面下から掘り出されたものと考えられていた。

Jay Meloshたちは、コンピューターモデルを用いて流星体と月の表面との衝突をシミュレーションした。通常は、流星体は衝突により蒸発すると考えられている。しかしながら、シミュレーションは衝突速度が低いときは流星体の破片が生き残ることを示している。爆発的な衝突の後では、流星体の破片はクレーターへと掃き寄せられる。この結果は、これまでは月の内部を代表するものと考えられてきた珍しい鉱物は、月固有のもではない可能性があることを示唆している。

関連するNews & Viewsの記事でErik Asphaugはこの研究が「数十億年前に衝突により放出された初期地球の物質が月にある大量の堆積物の中で発見される可能性があることを示している」と書いている。

Unusual minerals in the centre of many impact craters on the Moon could come from the impacting object themselves, reports a study published online this week in Nature Geoscience. These minerals were previously thought to have been exhumed from beneath the lunar surface by the impact.

Jay Melosh and colleagues used a computer model to simulate the collision of meteoroids with the lunar surface. Ordinarily, meteoroids are thought to be vaporized on impact. However, the simulations show that fragments of the meteoroid can survive at low impact velocities. Following the explosive impact, the meteoroid fragments can be swept back into the crater. The results imply that the unusual minerals once thought to be representative of the lunar interior may not be indigenous to the Moon.

In an accompanying News and Views article, Erik Asphaug writes that the study “raises the possibility of finding early Earth material, ejected by collisions billions of years ago, in massive deposits on the Moon.”

doi: 10.1038/ngeo1828

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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