Research press release

洪水がヒ素を取り除く

Nature Geoscience

Flooding removes arsenic

モンスーンの洪水は、バンクラディッシュの水田土壌からヒ素を取り除いているとの報告が、Nature Geoscience(電子版)に寄せられている。バングラディッシュでは稲作の灌漑はヒ素に汚染された地下水に大きく依存しているので、この発見はその地域における将来の米生産を維持することを助けるうえで重要となる可能性がある。

L Robertsらは、洪水の出水は、ヒ素に汚染された地下水による灌漑を通じて毎年水田の土壌に付加されるヒ素の13~62%を放出していることを示した。洪水の出水が引いた後にヒ素は取り除かれることになる。

Robertsらは、モンスーンの降雨により周期的に洪水に見舞われていない土壌は特にヒ素汚染の危険が高く、米の生産と質を減少させる結果となると示唆している。

Monsoon flooding removes arsenic from rice-paddy soils in Bangladesh, according to a study published online this week in Nature Geoscience. Because Bangladesh relies heavily on arsenic-contaminated groundwater for the irrigation of rice, the finding could prove to be important in helping to sustain future rice production in the area.

Linda Roberts and colleagues show that floodwater releases 13-62% of the arsenic that is added to rice-paddy soils through irrigation with arsenic-contaminated groundwater each year. The arsenic is then removed when the floodwater recedes.

They suggest that soils that aren't periodically flooded by monsoon rains are particularly at risk of arsenic accumulation, which could result in a reduction in the yield and quality of rice.

doi: 10.1038/ngeo723

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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