Research press release

濡れていた初期の月

Nature Geoscience

Wet early Moon

月の内部はその歴史の初期において水を含んでいたと、今週のオンライン版に発表された研究が報告している。月の石に含まれる水は、どれもそれがより小さい隕石の衝突か太陽風により形成された後に付加されたと考えられてきたが、この新しい発見は、月の形成を導いた過程を再検討する必要があることを示唆している。

Hejiu Huiたちはアポロ計画の際に月の高地で得られた試料を分析した。彼らは、鉱物粒子中にわずかだが測定可能な量の水を検出した。月の高地は、全体が溶けていた初期の月から結晶化した始原的地殻であると考えられている。したがってこの発見は、地殻が固化する前のこの溶解していた段階で月の内部は水を含んでいたことを示している。

そのような初期の段階で月の内部に水が存在していたことを、月が原始地球との大規模な衝突で生成された残骸から形成されたとする理論と両立させることは難しい。

The interior of the Moon contained water early in its history, reports a study published online this week in Nature Geoscience. It had been thought that any water in lunar rocks was added after its formation by smaller meteorite impacts or solar wind, but this new finding suggests that the process that led to the formation of the Moon may require a re-think.

Hejiu Hui and colleagues analysed samples from the lunar highlands obtained during the Apollo missions. They detected a tiny but measureable amount of water in mineral grains. The lunar highlands are thought to represent the original crust that crystallized from a mostly molten early Moon. Therefore, the findings indicate that the lunar interior contained water during this molten stage, before the crust solidified.

The presence of water in the moon’s interior at such an early stage is difficult to reconcile with the theory that the Moon formed from the debris generated during a giant impact with the proto-Earth.

doi: 10.1038/ngeo1735

「注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したプレスリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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