二畳紀末期大量絶滅後の海綿動物のすばやい回復
Nature Geoscience
Early recovery of sponges after the end-Permian mass extinction
海綿動物と微生物マットからできている砂礁は二畳紀末期の大量絶滅の150万年後に現れたとの報告が寄せられている。これまでは、動物により形成された砂礁は大量絶滅の後500万年間は存在しなかったと考えられていた。
A Brayardらは、ユタ州とネバダ州で得られ、海綿動物と微生物のマットにより形成された砂礁と解釈している化石について報告している。さまざまな軟体動物、アンモナイト類、およびウニの棘も砂礁堆積物の中に見られる。彼らは、堆積物が大量絶滅からわずか150万年後に形成され、これまでは海底に棲息している動物がほとんど存在しないと考えられてきた期間の海底には豊富な動物が棲息していた記録が含まれていると報告している。
Reefs composed of sponges and microbial mats appeared 1.5 million years after the end-Permian mass extinction, reports a paper published online in Nature Geoscience. Previously, it was thought that reefs constructed by animals were absent for the first 5 million years after the extinction event.
Arnaud Brayard and colleagues report fossils from Utah and Nevada that they interpret as reefs built by sponges and microbial communities. Various molluscs, ammonoids and urchin spines were also found in the reef deposits. They report that the deposits were formed only 1.5 million years after the extinction, and contain a record of abundant animal life on the sea floor during a period previously thought to be largely devoid of bottom-dwelling animals.
doi: 10.1038/ngeo1264
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