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トウモロコシ:トウモロコシにおけるマルチオミクス統合ネットワークマップ

Nature Genetics 55, 1 doi: 10.1038/s41588-022-01262-1

ネットワーク構築は、表現型の違いに果たす遺伝子の機能的な役割をシステム全体規模で明らかにするための強力なツールとなる。今回我々は、トウモロコシの発生全体にわたるゲノム、トランスクリプトーム、トランスラトーム(全翻訳産物)、プロテオームのネットワークを包含したトウモロコシネットワークマップを構築した。このマップは1400を超える機能サブネットワークにおける280万以上のエッジから構成されており、広範囲にわたるネットワークにおいて重複遺伝子の分離が見られることを明らかにした。我々はこのマップを開花期を調節する因子を同定するのに適用し、8つのサブネットワークに濃縮されていた2,651の遺伝子を同定した。また、20遺伝子の機能を確認したが、そのうちの18遺伝子はこれまでにトウモロコシの開花期との関連が知られていなかったものである。加えて、我々はヒストン修飾が関与する開花経路を明らかにした。マルチオミクス統合ネットワークマップは、異なるタイプの遺伝子と経路がどのように分子ネットワークによって結びつけられ、トウモロコシのゲノム規模の機能の全体像を描きだすことができるか、その仕組みを示してくれるものであり、幅広い種に応用できるはずである。

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