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エキソーム解析:候補遺伝子エキソン領域キャプチャー法によりSDCCAG8の変異が網膜・腎・繊毛症の原因であることがわかった

Nature Genetics 42, 10 doi: 10.1038/ng.662

ネフロン癆関連繊毛(異常)症(NPHP-RC)は腎、網膜、小脳に選択的に起こる異形成と変性を特徴とする劣性遺伝性疾患である。「繊維症候補エキソームキャプチャー」とその後の大規模並行塩基配列決定法による候補遺伝子解析を行い、これをホモ接合性マッピングと組み合わせる方法を用いた。その結果、NPHP-RCに罹患した10家族において、SDCCAG8(血清学的に定義される大腸がん抗原8、CCCAPともいう)に、12の相異なる短縮変異を見つけた。SDCCAG8は両中心小体に局在し、NPHP-RCとの関連が知られているOFD1(口腔・顔面・指症候群1)と直接に相互作用していることを示した。sdccag8の欠損はゼブラフィッシュで腎嚢胞と体軸異常をきたし、腎細胞の三次元培養で細胞極性の喪失を起こす。この研究はSDCCAG8の機能喪失が網膜と腎の繊毛症の原因であることを示し、さらにさまざまな単一遺伝子疾患の研究におけるエキソームキャプチャー法の有効性を示すものである。

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