Brief Communication

特定の因子による多能性幹細胞の誘導を低分子化合物が大幅に強化する

Nature Biotechnology 26, 7 doi: 10.1038/nbt1418

マウスおよびヒトの体細胞の再プログラミングは、転写因子の異所的発現によって行われるが、その効率は低い。本論文では、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤およびヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤が再プログラミング効率を向上させることを示す。特にHDAC阻害剤のバルプロ酸(VPA)は、レポーターとしてOct4-GFPを用いた場合、再プログラミング効率を100倍以上も向上させた。またVPAは、がん遺伝子c-Mycを導入せずとも、効率よく多能性幹細胞を誘導させた。

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