Letter

高分解能で非侵襲的なin vivo撮像のための機能的光音響顕微鏡

Nature Biotechnology 24, 7 doi: 10.1038/nbt1220

光吸収は生物組織の生理学的状態と強く関わっているが、共焦点顕微鏡法、二光子顕微鏡法および光干渉断層撮影法など、既存の高分解能な光学的撮像法ではこれが直接感知されない。また、光散乱のためこうした方法で画像化されるのは組織表面から深さ約1 mmまでである。本論文で紹介する機能的光音響顕微鏡法(fPAM)では光吸収が多波長で画像化され、最大画像深度の深度分解能に対する比が100を超えて従来の限度を上回る深度で高い空間分解能が得られる。反射型を採用したのは、直交型および透過型と比較して多くの解剖学的部位に応用可能なためである。fPAMでは、血管形成、黒色腫、動物の単一血管のヘモグロビン酸素飽和度(sO2)およびヒトの総ヘモグロビン濃度がin vivoで画像化された。<.p>

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