2014年10月号Volume 11 Number 10

核融合発電に挑むベンチャー企業

核融合は、少量の燃料から莫大なエネルギーを生み出すことができる上、核分裂のように放射性廃棄物を排出することもないため、夢のエネルギーとして、国際協力下で研究が進められている。核融合発電の持続に欠かせないプラズマ閉じ込め方式はトカマク型が主流で、その装置の開発に最初に成功した日本がこの研究をリードし、米国の核融合エネルギー予算の大半もこれに注がれている。だが、コスト超過や計画の遅れから、一部の研究者がベンチャー企業を立ち上げ、別の方式による核融合炉の開発に乗り出した。

Editorial

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News

NASAの探査機が捕らえた微粒子サンプルに星間塵候補粒子が含まれていたことが、市民科学プロジェクトで明らかになった。

遺伝子データを基にした系統樹が作成され、同じような網を作るクモであれば近縁である、という長年の定説が覆された。

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米国疾病対策センターで、炭疽菌と高病原性インフルエンザウイルスが 関係する事故が続けざまに起こった。それを受けて、バイオ実験施設により強力な「安全文化」を求める声が上がっている。

ニュージーランドの地震断層に深い掘削孔を掘ってセンサーを設置し、次の断層破壊に至る変化を観察するプロジェクトの第2ステージが始まる。掘削深度は前回の一桁上を予定している。

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News Features

今、トカマク型に代わる新方式の核融合炉に熱い視線が注がれている。その研究開発を支えているのはベンチャーキャピタルと人々の夢だ。

循環血中に存在するDNAは、最適な活用法を見つけることができれば、がん治療の優れたツールとなりそうだ。

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Japanese Author

遺伝子の情報はいったんmRNAに写し取られるが、mRNAは「ただ写し取られた」ものではない。mRNAは作られる過程で不要な部分が切り取られたり、末端に特定の配列が付加されたりするなどの加工を受ける。山口雄輝教授は、山本淳一研究員とともに、作られるRNAの長さを適切に制御する仕組みを発見した。この発見はRNAの長さはDNAに刻み込まれているとされていた従来の概念を覆すものだ。

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News & Views

相転移を伴う弾性の一種「超弾性」が、純粋な有機結晶で初めて観察された。この超弾性有機材料はマイクロ流体デバイスなどへの応用が期待される。

サルでの研究から、インターフェロンの作用には二面性があり、感染の防止に働く場合と、慢性感染の状態を悪化させる場合があることが明らかになった。

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News Scan

induced seismicity:人間の活動によって引き起こされる地震

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