心を読むデバイスが脳の秘密を暴き出す

人間の神経活動を解読する脳–コンピューターインターフェース(BCI)は、麻痺患者が動いたり話したりする能力を回復させることができる。こうしたBCIを使った研究を進める中で、脳の解剖学的構造に関する仮定が次々と覆されており、BCIによって、脳機能に対する私たちの理解が変わりつつある。

ヒトを含む哺乳類には、眠りが浅く、覚醒状態に似た脳波を示すレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠がある。 沖縄科学技術大学院大学(OIST)の真野智之博士、清水一道博士(当時)らの研究チームは、タコを対象に行動学・電気生理学・解剖学手法、人工知能(AI)を用いた体表模様の画像解析などを用いて、タコにも2段階からなる睡眠があり、そのうちの「動的睡眠」がレム睡眠に似ていることを突き止めた。

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