Nature ハイライト

物性物理学:分数熱ホールコンダクタンスを観測

Nature 559, 7713

二次元系では、電子の相互作用によって、電荷が電子の電荷のちょうど分数値となる新しいタイプの準粒子によって記述できる集団状態が形成される可能性がある。電気コンダクタンスに関連する分数準粒子は数十年前から研究されているが、熱コンダクタンスに関連した分数状態も存在すると予測されており、トポロジカル量子計算の基礎となる統計である非アーベル統計を示す特異な性質を持つ可能性がある。今回M Heiblumたちは、熱ホールコンダクタンスの分数値を観測し、非アーベル的な性質を示すと思われる状態の実験的証拠を提示している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度