Nature ハイライト

高エネルギー宇宙物理学:宇宙線の質量組成

Nature 531, 7592

今回S Buitinkたちが、1017~1017.5電子ボルト(eV)のエネルギー範囲にある宇宙線の質量組成について報告している。この組成は、大気中で宇宙線によって生じる二次粒子カスケード(空気シャワー)のLOFAR電波望遠鏡による測定から導かれ、軽い質量成分が約80%混合したものであることが明らかになった。銀河系外からの宇宙線成分が1017.5 eV未満で顕著にならないとすれば、今回得られた知見は、このエネルギー範囲の大部分を占める銀河系成分が別に存在することを示している。

2016年3月3日号の Nature ハイライト

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