Nature ハイライト

がん幹細胞:腫瘍の不均質性の急速な進化

Nature 528, 7581

今回C Eavesたちは、ヒトの乳房再建術から得られた試料とDNAバーコーディング手法を用い、単一のがん遺伝子により形質転換した細胞を追跡して、基底細胞と内腔細胞のどちらにも、マウスに導入されると腫瘍形成を開始させる能力があることを明らかにした。今回のデータは、腫瘍の不均質性は長い時間を経て複数の発がん性事象が起こった結果として生じるとするこれまでの考え方に反して、腫瘍細胞の性質は、形質転換後に非常に速やかに進化することを示している。

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