Nature ハイライト

神経科学:網膜の運動検出器の解明

Nature 524, 7566

哺乳類の網膜にはアマクリン細胞と呼ばれるさまざまな種類の介在ニューロンが含まれ、多種類の網膜神経節細胞(RGC)と特異的な結合を形成しているが、この結合の特異性がどのようにして生じるかは、ほとんど分かっていない。J Sanesたちは今回、マウスのW3B-RGC(動いている背景の中での対象の動きを検出する細胞)が、小胞型グルタミン酸輸送体3を発現するアマクリン細胞から特異的な興奮性入力を受けていることを示した。この選択的結合は、シナプス前・後の両細胞に発現する認識分子sidekick 2のホモフィリックな相互作用によってもたらされる。この結合の阻害は、W3B-RGCの視対象運動検出に影響を及ぼす。従来の研究と合わせて、今回の知見は、網膜の内網状層でのシナプス特異性についての多段階モデルを支持する。

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