Nature ハイライト

プラズマ物理学:航跡場プラズマによって加速される陽電子

Nature 524, 7566

従来型の高周波粒子加速器の開発は、大きさと費用の点で限界に近づいている。プラズマ航跡場加速器はそれに代わる有望な加速器である。この装置では、電子バンチが、別の電子バンチが生成する航跡中のプラズマ波上をあたかも「サーフィン」するように加速される。プラズマ航跡場はこれまで、電子の加速で有望な結果が得られているが、電子–陽電子衝突型加速器を作るには、加速した陽電子も必要になる。今回S Cordeたちは、陽電子の新しい加速方式を実証しており、この方式では陽電子バンチの前側にある粒子がそのエネルギーを後側へと移動させる。陽電子は、1.3 mの距離にわたるこの過程で、エネルギー広がりが狭い5 GeVのエネルギーを獲得する。これは、加速電場が高周波粒子加速器より2桁強いことを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度