Nature ハイライト

免疫学:免疫応答消散への道

Nature 523, 7559

免疫系が免疫応答の消散を実行する際に使われる、これまで知られていなかった機序が報告された。N Gaglianiたちは、2種類の細胞運命マッピングのマウスモデルを使って、抗体投与や細菌感染に対する免疫/炎症応答の際のTH17系列ヘルパーT細胞の発生を追跡した。エフェクターTH17細胞は、炎症応答の過程で遺伝的再プログラム化を起こし、消散期には制御性T細胞に変わることが分かった。免疫応答の消散が適切に調節されないと、さまざまな炎症性疾患や自己免疫疾患の発症につながりかねない。そのため、これらの知見は新たな治療法の開発に関連してくる。

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