Nature ハイライト

地球:拡大する大陸がプレートテクトニクスの呼び水となった

Nature 513, 7518

地球の初期海洋地殻は、おそらく厚くて浮力が大きかったために、大陸の重力による拡大を生じるのに十分な大きさの重力応力が、初期の大陸のリソスフェア内に生じた可能性がある。P Reyたちは、このことを裏付ける数値モデルを示し、大陸のこうした拡大が、大陸縁辺部で一時的な沈み込みが始まる引き金となったことを明らかにしている。今回のモデルは、大陸下のリソスフェア・マントルの岩石学的成層構造とテクトニクス的構造だけでなく、始生代クラトンの不可解なマルチモーダル火山活動とテクトニクス的記録も予測している。初期大陸の重力によるゆっくりとした崩壊が過渡的なプレートテクトニクスを始動させ、その後に地球内部の温度が下がり海洋リソスフェアが重くなってプレートテクトニクスが自立するようになったのだろうと、著者たちは結論している。

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