Nature ハイライト

生体材料:注文に合わせて多成分タンパク質を設計する

Nature 510, 7503

生物系の巧妙な仕組みからヒントを得て、タンパク質を自己集合させようというもくろみは、材料科学で期待を集めている。この目標に近づく一歩として、今回D Bakerたちは、2種類のサブユニットが共集合して特定の構造を形成するタンパク質ナノ材料をコンピューターで設計する方法を開発した。さらに、この方法を用いて、24個のサブユニットからなるかご状のタンパク質ナノ材料を5種類設計し、これらの材料の構造がコンピューターで設計したモデルとほぼ一致することを実験により実証した。この方法は精密な上に、数多くの2成分材料が得られることから、特定の用途に応じて機能性タンパク質ナノ材料を設計する可能性が開かれる。

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