Nature ハイライト

幹細胞:造血幹細胞ニッチの特徴付け

Nature 530, 7589

最近まで造血幹細胞(HSC)の単離と認識は、多数のパラメーターの操作を伴う複雑な過程であり、そのことがin situでのHSCの生物学研究を難しくしていた。特に、HSCとHSCニッチの関係を確立することや、HSCの自己複製能や分化の特性が環境によって調節される仕組みを確立することは困難であった。今回、宮西正憲(米国スタンフォード大学医学系大学院ほか)たちは、単一の遺伝子Hoxb5の発現が長期の再構築能を持つ細胞を定義することを実証し、また、このような細胞の多くが内皮細胞と直接接触していることを示した。

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