Nature ハイライト

神経:活動の分け前

Nature 441, 7094

大脳皮質のニューロン間でのすばやい情報交換には活動電位の伝播がかかわっているが、これが唯一の皮質ニューロンの情報伝達の形式だとする見方は考え直す必要がありそうだ。パッチクランプ法によるホールセル記録によって、これとは別の仕組みがあるかもしれないと考えられるようになってきたのだ。シナプスの活動に伴って生じるような膜電位の変化も軸索に沿って伝わり、シナプス後電位の平均振幅を大きく変化させる可能性がある。感覚刺激、覚醒-睡眠遷移、てんかん発作などのように膜電位が大きく変化する状況では、ニューロンのこのような形のシグナルが大きな意味をもつのかもしれない。

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