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神経:明暗周期の乱れがうつを引き起こす

Nature 491, 7425

不規則な明暗周期にさらされて体の概日時計が混乱すると、睡眠–覚醒パターンに影響があったり、睡眠不足が引き起こされたりするが、これらは両方とも気分の変調や認知力の低下を伴うことが多い。今回マウスでの研究により、不規則な明暗周期が、睡眠や概日リズムとは無関係に、気分や認知機能に直接影響を及ぼすことが明らかになった。こうした異常な光の作用は、メラノプシンを含む網膜神経節細胞に依存している。抗うつ剤投与によって学習能力が回復することから、まず抑うつ作用があって、そこから学習障害が生じると考えられる。

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