Nature ハイライト

宇宙:冥王星やエリス並みにわかってきたマケマケの姿

Nature 491, 7425

準惑星マケマケの表面(想像図)。
準惑星マケマケの表面(想像図)。 | 拡大する

Credit: ESO/L. Calçada/Nick Risinger (skysurvey.org)

マケマケは、太陽系で3番目に大きな準惑星であり、冥王星やエリスよりも少し小さいと考えられているが、その大きさやアルべドはおおよその値しか知られていない。今回、NOMAD 1181-0235723として知られる暗い星の、2011年4月23日に起こったマケマケによる恒星食の観測結果が報告されている。このデータから、マケマケが冥王星やエリスよりも小さく、短径が1,430±9 km 、長径が1,502±45 kmの楕円体であることがはっきりした。マケマケの平均幾何アルべド、つまり入射光と反射光の比は、冥王星とエリスの中間であった。これら3つの準惑星はすべて氷天体であり、太陽系で最も反射率の大きい天体となっている。恒星食の際の光度曲線からは、マケマケには冥王星のような全球的な大気は存在しないと思われるが、暗い地域が存在することから、局所的な大気は存在する可能性がある。

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