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宇宙:通説に冷水を浴びせるアイスキューブ

Nature 484, 7394

γ線バーストのイメージ画像。
γ線バーストのイメージ画像。 | 拡大する

Credit : NASA/D.Berry

南極にあるアイスキューブ(IceCube)素粒子検出器は、高エネルギー天文事象で生じるニュートリノを検出すべく設計されている。今回、アイスキューブ国際共同研究チームは、γ線バースト(GRB)で発生するテラ電子ボルト(1012電子ボルト)という高エネルギーニュートリノを探査した結果を報告している。GRBに伴う高エネルギーニュートリノのフラックス上限値は、予測の3.7分の1より低いことが見いだされた。このことは、1018電子ボルトを超える高エネルギー宇宙線の源はGRBだけではないこと、あるいはニュートリノ生成効率が予想よりずっと低いことを示唆している。いずれの場合であっても、GRBでのニュートリノ生成と宇宙線に関する現在の理論には見直しが必要になりそうだ。

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