Nature ハイライト

Cover Story:生命の力:大不整合の形成はカンブリア爆発を引き起こしたのか

Nature 484, 7394

「大不整合」は大陸の結晶性基盤岩とそれより新しい浅海堆積物とを隔てている層序学的特徴で、世界的に見られる。表紙は、Toroweap Overlookから撮影したグランドキャニオンだが、ここで見られるように大不整合は地上に露出して非常に強い印象を与えることがある。大不整合という用語は1869年に作られたものだが、それ以来、地質学ではこの現象の起源と全球に対する影響について議論が続いてきた。S PetersとR Gainesは今回、北アメリカの830の地点から得られた層序学的データおよび岩質データを新たに解析し、岩石学的および地球化学的データと共に報告している。この研究により、大不整合の形成は大陸の風化を強化して、広がりつつある浅い海域での海洋のアルカリ性とイオン強度を上昇させ、それによって生物鉱化とカンブリア紀海洋生物爆発が起こったことを示す証拠が見つかった。(Letter p.363)

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