Nature ハイライト

細胞:成体の腎臓を再生

Nature 470, 7332

魚類は腎臓が損傷を受けてもネフロン(腎臓の機能単位)を再生できるが、哺乳類の成体にはこうした能力は備わっていない。今回、この再生を担う、従来知られていなかった種類の腎細胞が、ゼブラフィッシュの成体で見つかった。この腎細胞は、小さな凝集体の形で腎臓全体に存在している。損傷を受けた成体腎臓にこの前駆細胞をわずか10〜20個ほど移植するだけで、腎臓に生着して機能を持つネフロンが新たに形成される。このことは、ヒトにも同様の腎再生能をもつ細胞が存在する可能性を示唆しており、こうした細胞がもし見つかれば治療に使えるかもしれない。

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