Nature ハイライト

地球:氷の下のフィヨルド

Nature 474, 7349

東南極氷床は過去3,000万年の間、気候と海水準の調節に重要な役割を果たしてきた。その歴史を解明することは、将来の変動と地球温暖化に対する応答を評価するうえで重要である。今回、航空機搭載氷貫通レーダーを用いた研究によって、東南極オーロラ氷河下盆地の数キロメートルの氷の下にフィヨルドに似た地形があることが明らかになった。このデータは、これまでは海洋コアによってのみ裏付けられていた新生代後期における東南極氷床の振動の大きさと力学的性質を確証し、新しい拘束条件を加えるものだ。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度