Nature ハイライト

神経:線虫も社会の渦中にある

Nature 458, 7242

線虫(Caenorhabditis elegans)の神経回路はわずか302個のニューロンからなり、社会的な脳をもつ最も単純な動物といえる。線虫の「社会性」株は、餌になる細菌がいると集合するが、「孤立」株は集合しない。新たな研究で、RMG介在/運動ニューロン対が、複数の感覚刺激の統合と社会的行動をとることの決定にかかわる神経計算系の「ハブ」であることが突き止められた。RMGニューロンはハブ・アンド・スポーク型回路の中心であり、隣接する感覚ニューロンには非シナプス性の「ギャップ結合」を介して接続している。この回路は、フェロモン勾配に対するニューロンの応答の仕方を制御している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度