Nature ハイライト

生理:借り物のATPで暮らす

Nature 453, 7194

ヒトの日和見病原体であるEncephalitozoon cuniculiなどが含まれる微胞子虫は、ゲノムや細胞の極端な縮小を経験してきた。微胞子虫がミトコンドリアの代わりにもつのは、マイトソームと呼ばれる残存器官である。しかし、こうした生き物も、何とかしてATPは入手しなければならない。今回、E. cuniculiが、細菌のものに似た輸送体タンパク質を使って宿主真核生物の細胞質からATPを「盗み取っている」ことを示す証拠が見つかった。

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