Nature ハイライト

医学:糖尿病でSIRT1を活性化する物質

Nature 450, 7170

SIRT1は、細胞制御にかかわるタンパク質に作用するNAD+依存性デアセチラーゼで長命とのかかわりが示されており、カロリー制限の有益な影響のメディエーターであるとされてきた。新たなスクリーニングプログラムにより、赤ワインで見つかったSIRT1活性化物質としてよく知られているレスベラトロールとは構造的には似ていないが、その1,000倍の効力をもつ小分子のSIRT1活性化物質群が同定された。これらの新規化合物は、糖尿病と肥満の動物モデルで代謝機能を改善することから、2型糖尿病やインスリン抵抗性への治療に役立つ可能性がある。

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