Nature ハイライト

量子物理学:自分を較正できるセンサー

Nature 603, 7902

今回C Marciniakたちは、トラップされた26個のイオンの集団を用いたプログラム可能な量子センサーを実証している。このデバイスの背景にある考え方は、雑音や擾乱の存在下で最良のセンシング性能をもたらす量子状態の確立が、量子コンピューターによってより効率よく解くことができる最適化問題の1つであるというものである。著者たちは、同じイオン集団に量子–古典ハイブリッド最適化アルゴリズムを実装することで、この量子センサーがどのようにそれ自体を「自己較正」し、事前知識なしに最適性能を達成できるか示している。

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