Nature ハイライト

天文学:大質量で月程度の大きさの白色矮星

Nature 595, 7865

白色矮星の連星系の軌道周期が十分に短ければ、その軌道は重力波放射によって収縮する。結果としてそれらの星が合体すれば、Ia型超新星になるか、質量の合計がチャンドラセカール質量を超えない場合には、非常に高速に自転し強い磁場を持つ小さな白色矮星になる可能性がある。今回I Caiazzoたちは、まさにそのような白色矮星を発見したことを報告している。その自転周期は6.94分、磁場は600~900メガガウス(MG)で、半径は月の半径よりわずかに大きく、約2100 kmである。この小さな半径は、白色矮星の質量が最大値(チャンドラセカール質量)に近いことを示唆している。

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