Nature ハイライト

構造生物学:ヒトガスダーミンDの高分解能クライオ電子顕微鏡構造

Nature 593, 7860

ガスダーミンD(GSDMD)は自然免疫系の重要なタンパク質の1つで、そのポア形成能を介してピロトーシスを引き起こし、膜を溶解させる。今回H Wuたちは、クライオ電子顕微鏡を用いて、GSDMDが形成するポアの原子モデルを作製している。この研究によって、ポア前駆体からポアへとコンホメーション変化を伴う移行が起こることの証拠が得られ、前駆体と比べると成熟したサイトカインの方が選択的に放出されるという、電荷に基づく機構の原理が明らかになった。これらの知見から、GSDMDポアの形成とその機能についての考察がなされ、大きな膜貫通ポアが基質選択性を達成する機構が提案された。

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