Nature ハイライト

免疫学:健康と疾患における、組織をまたいだ繊維芽細胞の多様性

Nature 593, 7860

繊維芽細胞は、組織に構造的枠組みを提供する細胞であり、創傷治癒、繊維症、がんにおいて重要な役割を担っている。S Turleyたちは今回、バイオインフォマティクスの手法を用いて、健康および疾患の両方のマウスとヒトの試料から新たに作成した、単一細胞データとバルク細胞データを統合して、組織をまたいだ繊維芽細胞の多様性の特徴を明らかにしている。彼らは、全組織に存在する普遍的な繊維芽細胞サブセットが、組織特異的な繊維芽細胞サブセットと共に存在していることを示す証拠を提示している。今回の知見は、共通のリンパ球前駆細胞が摂動や刺激を受けると活性化状態を示す特定のサブセット(B細胞およびT細胞)を生じる、というリンパ球の分野を彷彿とさせる。

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