Nature ハイライト

化学合成:コンピューター、次はどの実験をすればいい?

Nature 590, 7844

最適化は、合成化学のカギとなる部分である。薬剤類似化合物などの高価値化合物の合成に役立つ新反応の発見には、収率と生成物選択性を最高にする方法の決定が必要である。しかし、多くの可変要素(試薬、触媒、溶媒など)が関与する場合は特に、その過程は複雑になる可能性がある。今回A Doyleたちは、ベイズ最適化アルゴリズムを用いた合成支援を報告し、さまざまな有機反応についてこの手法を実証している。著者たちは、ソフトウエアツールを開発して典型的な実験室への組み込みを可能にするとともに、オンラインゲームを用いてベンチマーキングを行い、コンピューター誘導型の手法が科学者の効率と整合性の両方を向上させることを実証している。

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