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コロナウイルス:フランスでの検査・追跡戦略の成果は芳しくない

Nature 590, 7844

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Credit: Enes Evren / iStock / Getty Images Plus

G PullanoとL Di Domenicoたちは今回、行動データに対してパラメーター化された伝播モデルを使い、フランスにおいて、2020年春の全国的ロックダウン終了後、7週間にわたって発生した重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染の症候性症例数を推定している。彼らのモデル予測とウイルス学的に確認された症例数を比較したところ、ロックダウン後の患者数が少ない状況でも9割の症例は検出されていなかったことが分かった。検出率は時間がたつにつれて改善されたが、パンデミック(世界的大流行)を封じ込めるためにWHOが推奨するレベルには達しなかった。著者たちは、検査能力の拡大、より対象を絞った積極的な検査、そして疑い症例での医療機関受診行動の推奨という形で改善が必要だと論じている。

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