Nature ハイライト

免疫学:cGAS–ヌクレオソーム複合体の高分解能クライオ電子顕微鏡構造

Nature 587, 7835

細胞質ゾルに存在するDNAセンサーのcGASは、微生物感染や細胞ストレス、がんに応答して炎症性サイトカインやインターフェロンの産生を誘導する。だがcGASは細胞核内にも存在しており、核内では宿主ゲノムDNAによる都合の悪い活性化は防止しなくてはならない。G Pathareたちは今回、ヌクレオソームコア粒子に結合しているcGASのクライオ電子顕微鏡構造を決定し、cGASへのヌクレオソームの結合がcGASの二量体化に加えて、遊離の二本鎖DNAへのcGASの結合も防止して、自己DNAによるcGAS活性化を遮断する機構の証拠を示している。

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