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化学:開裂可能な結合を用いた分解可能な熱硬化性樹脂

Nature 583, 7817

熱硬化性プラスチック(熱硬化性樹脂)は多くの用途に広く用いられているが、架橋したネットワークであるため、熱可塑性樹脂のように溶融させて再利用することができない。そのため、材料の再利用や再処理における課題となっている。今回J Johnsonたちは、架橋部ではなくポリマー鎖(骨格)に開裂可能な化学結合を組み込むことによって、熱硬化性樹脂のポリジシクロペンタジエンにある程度の再利用可能性と再処理可能性を持たせる方法を報告している。こうした樹脂は、必要に応じて分解可能で、可溶性の生成物を生じる。この生成物は、再重合すると元の材料と同様の特性を持つ材料になる。この戦略は、適切な化学結合を組み込むことができれば、他の熱硬化性樹脂系にも応用できる可能性がある。

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